原因不明の痛みの正体はMPS?筋緊張が慢性化する仕組み
✅ このコラムでわかること
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の定義と病態
慢性痛診療ガイドラインでの分類と位置づけ
肩こり・腰痛との関係やトリガーポイントの役割
こじまクリニックでの治療アプローチ
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)とは?
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)は、筋肉や筋膜内に形成される*トリガーポイント(TP)*が原因となり、痛みが広がる「筋由来」の慢性疼痛の一種です。
その痛みは、MRIや血液検査では異常が見つからない場合でも生じることがあり、慢性痛診療ガイドラインでも位置づけられています
MPSと慢性肩こり・腰痛の関係
肩こりや腰痛の一部は、筋肉・筋膜周辺のトリガーポイントによる血流低下や筋緊張が慢性化したものです。これもMPSの典型例とされ、「触れると離れた部位に関連痛が出る」特徴があります。
慢性疼痛ガイドラインにおける分類と治療方針
ガイドラインでは、MPSは一次性慢性疼痛の中でも「筋・筋膜性疼痛」に分類され、複合的な痛みとして扱われることがあります。
上記のガイドラインをご参照ください。
治療は、単独ではなく運動療法・心理社会的介入・注射療法の組み合わせが、推奨されています。
特に 痛みのない低強度の運動やストレッチ法は、筋肉のトリガーポイントの緩和にも効果が期待されています。
上記のコラムでも筋筋膜性疼痛症候群について記述していますので、ご参照ください。
こじまクリニックでの対応方針
こじまクリニックでは、MPSに対して以下のような多角的アプローチを行っています
神経ブロック注射によるトリガーポイントへの対応
鍼治療と徒手療法による筋肉や筋膜の緊張緩和
ストレッチ・運動療法を用いた血流改善と可動域確保
必要に応じて心理・生活指導を含むケアを実施
これにより、痛みの原因に様々な視点から直接アプローチし、慢性化を予防・改善することを目指しています。
まとめ
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)は、肩こりや腰痛の一部に関与する慢性痛の一因として注目されています。原因が画像診断で明確にならなくても、トリガーポイントなど筋肉由来の問題が痛みの正体かもしれません。
こじまクリニックでは、MPSを含む各種慢性痛に対し、多角的な治療とアプローチを提供しています。
「いつまでも治らない痛み」にお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
コラム監修医師
こじまクリニック 院長 小島 研太郎
「こじまクリニック」の診療科・所在地・電話番号などは下記をご覧ください。
所在地

- 診療科:ペインクリニック・整形外科
- 〒554-0013 大阪市此花区梅香1丁目21番12号
- TEL:06-6466-1717
アクセス
