ブロック注射

トリガーポイント注射の効果と治療法:筋肉の緊張を緩和する方法

トリガーポイント注射とは

以前のコラムでは神経ブロック注射を包括してご紹介しましたが、今回はトリガーポイント注射に絞ってお話します。

前回のコラムは下記をタップしてご覧ください。

神経ブロック注射とは? ブロック注射治療を受けるかお悩みの方へ

トリガーポイント注射は、押して痛みがある部位に直接局所麻酔薬や鎮痛薬を注射することで痛みを取り除く治療法です。

トリガーポイント注射の主な狙いとしては、痛みの悪循環を断つことです。
トリガーポイント注射は、主に以下の効果が期待できます。

☑痛み刺激を弱める。
☑局所麻酔によって、活性化している神経の興奮を抑える。
☑交感神経の興奮を抑える。
☑筋緊張の緩和・血管収縮の緩和とそれに伴う血流の改善。

他には、筋肉の過労(※)、積み重なるストレスによって筋肉が硬くなったものに対してもトリガーポイント注射は対応できます。
※筋肉の過労というと、激しい運動などを想像されることが多いと思いますが、デスクワークのようにじっとしたままでいるのも、筋肉の過労といえます。同じ姿勢を一定に保とうと筋肉が働いていますので、筋肉は緊張し、硬くなっていきます。

トリガーポイント注射が効果的とされる痛み

トリガーポイント注射は、筋肉や神経系からくる痛みを抑える治療法です。
全身さまざまな部位の痛みに対してトリガーポイント注射をおこなうことができますが、特に首、肩、腰、膝などの慢性痛に対して効果的です。
首、肩、腰、膝などは筋肉の血流が悪くなりやすく、神経系に作用することで痛みを引き起こすと考えられているため、その痛みの悪循環をトリガーポイント注射で断つことが可能となります。

筋肉のコリについては下記のコラムもご覧ください。

筋肉のコリによる痛み

 

トリガーポイント注射の効果時間

トリガーポイント注射は、約1~2時間程度の効果があります。
トリガーポイント注射を行なうことで、痛みのストレスから解放されます。
筋肉の緊張と血流を改善させていくことで、痛みの悪循環を断つことが可能となります。

また。トリガーポイント注射は、一度で劇的に痛みがとれるものではありません。
定期的に行うことで痛みの悪循環を断ち、慢性化に至らないようにできると考えられています。

まとめ

トリガーポイント注射は、痛みの悪循環を断つことができます。
局所麻酔により神経系に作用し、筋肉の緊張の緩和、血管収縮緩和による血流改善が期待できます。効果時間は1~2時間程度ですが、繰り返し行いストレス、痛みの悪循環を抑制することで、痛みの治療効果や慢性化の予防が期待できます。

ここまで、肯定的な説明が多くなりましたが、必ずしも全ての痛みにトリガーポイント注射が有効であるとはいえません。
医師の診察や触診、カウンセリングを通して患者様の身体や痛みの症状にあった神経ブロック注射をおこなうこと、もしくは別の選択肢で治療を行うことが大切です。

こじまクリニックでは、しっかりとカウンセリングをおこなってから治療方針を決めています。痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

 

コラム監修医師
こじまクリニック 院長小島 研太郎


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