肋骨の痛み
このコラムを読んでわかること
肋骨の痛みの原因
肋骨の痛みの簡易的な鑑別方法
こじまクリニックでの治療法
自己判断のリスクと受診の重要性
肋骨痛の原因
今回は肋骨の痛みについてお話します。
肋骨は以下の原因で痛むことが多いです。
①骨折
②肋骨周囲の筋損傷
③肋間神経痛
④感染症(肺炎、気管支炎)
⑤帯状疱疹
上記のなかでも比較的多いものは骨折や筋肉の損傷による痛みです。
肋骨の筋肉を痛める原因
肋骨には、呼吸を補助する筋肉(肋間筋、横隔膜、胸鎖乳突筋、斜角筋など)が付着しています。
それ以外には肩甲骨や肩、腕の動作に関与する小胸筋、大胸筋、前鋸筋。腹筋群があります。
咳や痰の症状が長期間続いていると肋間筋などが損傷してしまい痛みを出すことがあります。なかには骨にヒビが入ったり、疲労骨折を起こすこともあります。
肋骨の痛みの簡易的な鑑別方法
発症のきっかけ
明確な打撲、くしゃみ、咳が続いている状況は、いずれも肋骨や筋肉に強い負荷がかかりますので、肋骨の筋肉や肋骨の骨折を疑うことができます。
痛みのタイミング
深呼吸やくしゃみで痛みが出たり、ピンポイントで触ると痛い部分がある場合は、筋肉や骨折による痛みの可能性があります。
特に注意すべき症状
※声が枯れるような嗄声、ピリピリと神経が痛むものは肺気胸や帯状疱疹の可能性が非常に高いのですぐに最寄りの病院にご相談ください。
こじまクリニックでの治療法
肋骨の骨折は、軽度あれば胸にバンドやさらしを巻いて安静にすることが一番です。安静にしていれば、軽度な骨折であれば一か月ほどで治療されていきます。
筋肉の損傷の場合も安静に骨折と同じように安静にしていることが重要ですが、筋肉に対してマッサージ・手技療法を行い、筋肉の緊張を緩和させることで鎮痛することがありますので、医師が診断したうえで適切な治療法を提案します。
こじまクリニックでは、バンド固定・薬物療法(痛み止めなどの服薬)を行いつつ、症状や必要に応じてマッサージ・手技療法を行います。
まとめ
軽微な肋骨骨折や筋肉の損傷による痛みは自然と治療されるものがほとんどですが、肺炎や帯状疱疹の初期症状の場合もありますので、自己判断はなさらずに必ず受診するようにしましょう。
コラム監修医師
こじまクリニック 院長 小島 研太郎
「こじまクリニック」の診療科・所在地・電話番号などは下記をご覧ください。
所在地
- 診療科:ペインクリニック・整形外科
- 〒554-0013 大阪市此花区梅香1丁目21番12号
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