帯状疱疹後神経痛(PHN)
このコラムでわかること
帯状疱疹後神経痛の症状
薬物療法と神経ブロック療法
鍼灸治療やマッサージ療法の役割
こじまクリニックでの多角的治療提案
帯状疱疹後神経痛とは帯状疱疹が治った後にも起こる神経痛のことを言います。
湿疹ができていた部位、湿疹が消えた部位に痛みを感じます。
帯状疱疹後神経痛の症状
個人差はありますが、以下の症状がよくみられます。
①痛み
ちくちく、ヒリヒリ、びりびりする痛みが起こります。
これらは電気が走るような、焼けるような、刺すような痛みと形容されることもあります。
②アロディニア
普通では痛みを感じないようなことでも、強い痛みを感じてしまうことをアロディニアと言います。
(アロディニア≠痛覚過敏。痛覚過敏は誰でも痛みを感じるものが、より強く感じてしまうことを言います。)。
衣服が皮膚に触れたり、冷たさや温かさに触れると痛みが出たりします。
③その他:
上記の症状と併せて、かゆみやしびれを感じることもがあります。
こじまクリニックでの帯状疱疹後神経痛の治療法
薬物療法
患者様の症状やお話をしっかりとお聞きした上でお薬を必要なものだけ処方します。
抗けいれん薬: ガバペンチンやプレガバリンなどが使用され、神経の過敏性を抑える効果があります
抗うつ薬: アミトリプチリンやデュロキセチン等が痛みの緩和に役立ちます。
鎮痛薬: 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やオピオイド等
神経ブロック療法
痛みにある部位に応じて、 星状神経節ブロック、硬膜外ブロック、仙骨ブロックなどを行います。
神経ブロック注射に関しては、下記のコラムもご参照ください。
星状神経節ブロックの効果とリスク:痛みの治療法を専門医が解説
神経ブロック注射とは? ブロック注射治療を受けるかお悩みの方へ
その他の療法
鍼灸治療: 鍼灸は神経の過敏性を抑制できる可能性があります。
マッサージ:筋肉の緊張をゆるめることでの痛みの緩和、血流をよくすることで神経の回復を助ける可能性があります。
鍼灸治療 マッサージ療法
※帯状疱疹後神経痛は神経が過敏になっており、外部からの刺激に強く反応してしまう場合もありますので、全ての方に鍼灸治療・マッサージ療法はオススメはいたしません。診断したうえで効果的である可能性がある場合に提案させていただきます。
まとめ
帯状疱疹後神経痛の症状は個人差があります。こじまクリニックでは、患者様の症状に応じて治療法を複数選択して行う場合があります。
いずれ治るだろうと放置していると、長い間つらい痛みやしびれに悩まされることになります。
帯状疱疹後神経痛はペインクリニックの得意分野です。一度ご確認ください。
コラム監修医師
こじまクリニック 院長小島 研太郎
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所在地
- 診療科:ペインクリニック・整形外科
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