デスクワークが引き起こす肩こりや頭痛のメカニズム
このコラムを読んでわかること
- デスクワークが引き起こす肩こりや頭痛の原因とメカニズム
- 遠心性収縮が症状に及ぼす影響と具体的な対策
- 緊張性頭痛を予防するための生活習慣と治療法
- こじまクリニックでの包括的な治療と姿勢改善方法
デスクワークは現代の仕事の多くを占めていますが、その作業姿勢や習慣が原因で、肩こりや頭痛に悩まされる方も少なくありません。今回は、デスクワークが引き起こす肩こりや頭痛の具体的なメカニズムについて解説します。
デスクワークによる肩こりの原因
デスクワークによる肩こりは、主に以下の要因によって引き起こされます
僧帽筋による肩こりの原因と治療法を徹底解説:デスクワークや運動不足が引き起こす肩こりを改善
こちらの記事もご参照ください。
姿勢の悪化
デスクワーク中、長時間に渡り頭を前に突き出した状態(ストレートネック)は、肩、首の周囲の筋肉に過剰な負担をかけます。
筋肉の緊張
デスクワーク中、肩甲挙筋や僧帽筋や胸鎖乳突筋がが過剰に緊張し続けることで筋肉が疲労し、血流が悪化します。その結果、痛みやこりの原因となります。
ストレス要因
仕事による精神的な緊張は身体にも影響を及ぼし、自律神経を介して筋肉の収縮を誘発します。
上記の中でも、特に姿勢の悪化によって筋肉が過剰に緊張してしまうことが問題です。
頚部の筋肉は肩甲骨、胸椎(背中)から頚椎や頭部に付着するものが多いです。頭を前に突き出した状態でいるということは、首の後ろの筋肉が常に伸びようとしながらも、頭を支えようと収縮しています(伸びながら縮んでいる)。
このような状態を遠心性収縮といいます。
デスクワーク中、ずっと筋肉が収縮されていると考えたら、疲労がたまり辛くなるのは当然のことです。
緊張性頭痛
肩こりが進行すると、緊張性頭痛が発生する場合があります。
筋肉と姿勢の影響 上述したように、頭部や頚椎に付着する筋肉が多く、緊張して凝りを起こすと頭痛を起こします。
特に僧帽筋や後頭下筋群等の緊張が、頭部の血流や神経に影響を与え、鈍い頭痛を引き起こします。
また、後頭部、後頚部の筋肉が大後頭神経を圧迫してしまうことでも頭痛を起こします。
ストレスと血管の拡張 精神的ストレスが原因となるホルモンバランスの乱れは、血管の拡張を引き起こし、片頭痛を誘発することもあります。
解決策と予防法
デスクワークが原因で引き起こされる肩こりや頭痛を予防・改善するには以下の対策が有効です
姿勢改善 正しい座り方を意識し、椅子やデスクの高さを調整して身体に負担がかからない環境を作りましょう。また、背面の筋力低下によって頭や肩が前にまえに出ていくことがありますので、筋トレもよいでしょう。
ストレッチや運動 デスクワーク中に1時間に1回程度のストレッチを取り入れることで、筋肉の緊張をほぐし血流を改善します。
生活習慣の見直し 睡眠や栄養バランスを整えることで、ストレス軽減を図りましょう。
こじまクリニックでの治療法
肩こりや緊張性頭痛に対して、手技療法や鍼灸療法や神経ブロック注射などを用いた治療が可能です。
また、根本的に症状を改善させるためには姿勢を改善させることも必要不可欠です。
こじまクリニックでは、治療を受けながら姿勢改善のパーソナルトレーニングを受けることができます。
まとめ
デスクワークは肩こりや頭痛の原因となります。特に筋肉が遠心性収縮を起こしやすく、緊張した状態で長時間作業してしまうことが問題です。
ご自身で適切な対策を取ることで症状を緩和することが可能ですが、もし症状が改善しない場合は、こじまクリニックまでお気軽にご相談ください。
コラム監修医師
こじまクリニック 院長 小島 研太郎
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