肩こり

肩こりの原因と治療法|スマホ・デスクワークによる症状と解消法を解説

肩こり・肩の痛みとは

首から肩にかけて筋肉が姿勢を保つために緊張し、血行が悪くなり重く感じるのが「肩こり」です。

近年、生活環境の変化に伴って子どもから大人まで、肩こりで悩む方が増えています。一言で肩こりといっても、症状の出ている場所、動かしたときの痛み、神経痛の有無などによって様々な原因が考えられます。中には頭痛、吐き気、めまいが伴うような辛い肩こりもあります。

今回は大阪市此花区のペインクリニック医の視点から、肩こりが起こる仕組みや慢性化する理由、隠れた疾患のリスク、そして当院(こじまクリニック)で行う多角的・包括的な専門治療について分かりやすく解説します。

💡 このコラムを読んでわかること

スマホやデスクワークで肩こりが起きるメカニズム(頭の重さと筋肉の緊張)

肩こりで緊張しやすい代表的な筋肉の部位

痛みが慢性化する「悪循環」の仕組みと、注意すべき隠れた疾患

なぜ痛む肩を揉むだけでは戻ってしまうのか(Q&A)

【ブロック注射 × 手技・マッサージ・鍼灸 × 運動療法】を組み合わせた当院の多角的治療

肩こりの痛みについての詳細はこちら(※タップで別タブが開きます)

肩こりの原因(スマホ・パソコンと姿勢の影響)

多くの方が、スマホ、パソコン、携帯ゲームの普及によって日常生活やデスクワーク等を行うときに、首が前に出たり、顔を下に向ける時間が増加したことで肩や首が凝りやすくなっています。

なぜ顔が下に向いた状態でいると肩が凝りやすいかというと、頭部は成人で約3〜6kgほどの重さがあるからです。

頭の重さを、首、背中、肩の筋肉が支え続けています。首が前に出て顔が下向きという状況は、まるで大きな獲物がかかった釣り竿のように首の筋肉が強く緊張します。

その状態を長時間キープしていると、筋肉が疲労し、緊張状態となり血流が悪くなることで「凝り」や「痛み」、ひどい場合は「しびれ」が出ます。この状態が長く続くと、交感神経がさらに興奮してしまい、症状を慢性化させてしまいます。

肩こりで緊張しやすい筋肉
僧帽筋(そうぼうきん)

棘上筋(きょくじょうきん)

肩甲挙筋(けんこうきょきん)

頭半棘筋(とうはんきょきん)

斜角筋(しゃかくきん)

頭・頚板状筋(とう・けいばんじょうきん)

大・小菱形筋(だい・しょうりょうけいきん)

猫背、ストレートネック、日常生活、骨格の違い等で、ひとりひとり凝りやすい筋肉は様々です。

👉 [筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の症状と治療法|慢性的な痛みに悩む方へ](※タップで別タブが開きます)

放置は禁物!肩こりの発生機序(悪循環の仕組み)

どれだけ筋肉が疲労しても、頭を支えるために筋肉は働き続けます。慢性化してしまうと、寝ている状態でも筋肉が緊張してしまい、寝づらさや寝起きの肩こりが起こります。

①原因の発生: 何らかの原因で肩・首の筋肉が緊張する

②血行不良: 交感神経が興奮し、血管が収縮する

③物質の貯留: 酸素や栄養の巡りが悪くなり、代謝物質(発痛物質や老廃物)が貯留する

④痛みの認識: 脳に痛みの情報が伝わり、凝りや痛みを感じる

⑤悪化のループ: さらに神経が過敏に興奮し、筋肉や血管がさらに収縮する

上記の①〜⑤を繰り返すことで、肩こりの痛みが慢性化していきます。

肩の痛み・肩こりの「他の原因(隠れた疾患)」

肩こりだけではなく、指先のしびれや肩が挙がらないような痛みを併発している場合は、別の疾患が隠れている可能性があるため注意が必要です。

しびれや痛みがみられる場合に考えられる疾患

頚椎椎間板ヘルニア / 頸椎症性神経根症 / 頚髄症性脊椎症 / 後縦靭帯骨化症

頸椎椎間関節症 / 胸郭出口症候群 / 頚肩腕症候群

五十肩(肩関節周囲炎) / 肩関節石灰化症 / 肩関節腱板断裂

「ただの肩こり」と思っていたら上記のような疾患だった、というケースは珍しくありません。早期に発見し、疾患に合わせた治療を開始することが必要です。自己判断はせず、一度医師の診断を受けることをオススメいたします。

Q&A:痛む肩をマッサージしても症状が戻ってしまうのはなぜ?

Q. 肩こりが辛い時に痛む場所を揉みほぐしてもらうと楽になりますが、またすぐに重だるさが戻ってしまうのはなぜですか?

A. 表面の筋肉の緊張だけでなく、「交感神経の過剰な興奮による血行不良」や「頭を支える日常的な姿勢の乱れ」が根本に残っているからです。

マッサージで表面の血流を一時的に良くしても、交感神経が興奮して血管が収縮したままであったり、深層のトリガーポイントや首・背中の姿勢バランスが崩れたままであると、すぐに代謝物質が溜まって悪循環へと戻ってしまいます。

根本改善のためには、「星状神経節ブロックやトリガーポイント注射で交感神経の興奮と痛みの伝達をダイレクトに遮断しながら、専門的な手技・マッサージで深部をほぐし、運動療法で姿勢改善と筋力補強を行う」という多角的なアプローチが必要です。

こじまクリニックでの肩こり治療方法

当院では、単一の施術に頼るのではなく、患者様一人ひとりの症状や病態に合わせて組み合わせる包括的な治療法をご提案しています。

治療アプローチ 主な治療内容 目的と作用
神経ブロック療法 星状神経節ブロック注射 交感神経の過剰な興奮を抑え、頭部〜首・肩全体の血流を格段に向上させることで肩こりを根本から治療します。
神経ブロック療法 トリガーポイント注射 痛みの引き金となっている箇所に局所麻酔薬を注入し、筋肉の硬直と痛みの悪循環を速やかに解消させます。
手技・鍼灸・運動療法 手技療法・マッサージ療法・鍼灸療法・運動療法 筋肉のコリや硬さに対し、手技や鍼灸、運動療法(姿勢改善・筋力補強)を併用し、柔軟性の維持と再発予防を図ります。

 

まとめ

肩こりの多くは、頭を支える筋肉の硬さや持続的な緊張から起こります。ただし、しびれや強い痛みがみられる場合は、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群、肩関節周囲炎等の疾患である可能性があるため、一度医師の診断を受けることが大切です。

神経ブロック注射は肩こりに高い効果があります。症状や部位にあわせて星状神経節ブロックやトリガーポイント注射を施行し、鍼灸療法、手技・マッサージ療法、運動療法も包括的に併用して行うことで、肩こりの劇的な改善に役立てることができます。

また、肩こりの治療後は根本的な再発予防が必要です。姿勢を改善させるために運動療法で筋力を鍛えることや、定期的に手技療法、鍼灸療法、マッサージ療法等で筋肉を柔らかい状態に維持することも効果的です。

当院ではペインクリニックとして今ある痛みを治療するだけでなく、再発予防まで見据えた治療プランをご提案いたします。長引く肩こりや肩の痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

 

 

コラム監修医師
こじまクリニック 院長小島 研太郎


「こじまクリニック」の診療科・所在地・電話番号などは下記をご覧ください。

 

所在地

診療科:ペインクリニック・整形外科
〒554-0013 大阪市此花区梅香1丁目21番12号
TEL:06-6466-1717

アクセス

■ 電車でお越しの方 

JR大阪環状線  駅からの順路 ▶
●西九条駅から徒歩9分
●西九条駅から大阪シティバス(56号・59号・79号・81号)に乗車、此花朝日橋バス停下車すぐ
阪神なんば線  駅からの順路 ▶
●千鳥橋駅から徒歩3分
■ 車でお越しの方

北港通、千鳥橋交差点を東南東に曲がり、一つ目の信号を右折、2ブロック目。
駐車場については、
パーキングMAPをご覧ください ▶

 

地 図

関連記事

最近の記事
  1. 痛みの3分類(侵害受容性・神経障害性・痛覚変容性)を解説

  2. 立ち仕事で腰痛が起こる理由|治療・予防のポイント

  3. 介護で腰を痛める理由とは?腰痛対策と早期治療の重要性