こじまクリニックでの腰椎椎間板ヘルニアの症例
プライバシーに関するお知らせ
本コラムでは、患者さんのプライバシーを尊重し、個人情報や特定できる情報は一切含まれておりません。年齢や性別などの詳細も伏せております。ご了承ください。
症状
腰痛と下肢の痺れを感じる患者さんが来院されました。レントゲン検査では明確な異常が見られなかったため、初めは原因が特定できず、患者さんも不安を抱えていました。しかし、詳細な問診と診察を行った結果、腰椎椎間板ヘルニアによる神経痛と筋肉の緊張による痛みが混ざり合っている可能性が高いと判断しました。また、椎間板ヘルニアを精査するために。一度MRI検査を行うことを提案し、患者さんも同意されました。受診当初の痛み指数は10段階中の8でした。
治療法
こじまクリニックでは神経ブロック注射、手技療法、そして鍼灸治療を組み合わせた多角的なアプローチを提案しました。
神経痛に対しては、神経ブロック注射をおこない、筋肉の緊張による痛みや諸症状は手技・鍼灸治療でアプローチをかけます。
治療法の説明
神経ブロック注射:痛みの原因となる神経の伝達を一時的に遮断し、痛みの治療を狙います。
手技療法:筋肉の緊張をほぐし、血流を改善することで、痛みの緩和を図ります。また、坐骨神経痛が梨状筋による絞扼によって悪化している可能性も考慮し、梨状筋にもアプローチをかけます。
鍼灸治療:東洋医学の知識を活用し、体全体のバランスを整えることで、痛みの根本原因にアプローチします。筋肉の緊張の緩和も担います。
以下のコラムもご参照ください。
神経ブロック注射とは? ブロック注射治療を受けるかお悩みの方へ
治療の経過
治療を開始して数週間後、患者さんは徐々に下肢のしびれと腰痛が軽減し、日常生活に支障をきたすことなく過ごせるようになりました。痛みの指数は8→3に軽減。特に腰痛は大きく軽減された。患者さん自身も、痛みが和らいだことで精神的なストレスも軽減され、生活の質が向上したと喜んでおられました。後日、MRI検査では腰椎椎間板ヘルニアが見つかりました。今回の症例に関しては、腰椎椎間板ヘルニアによる下肢へのしびれ、梨状筋の緊張による坐骨神経痛と筋筋膜性腰痛が合併していたことが考えられます。
あくまで腰椎椎間板ヘルニアが治療されたわけではありませんので、今後は運動指導を含めた治療を続けていく必要があります。
結論
この症例では、一見レントゲン上に異常が見られない場合でも、痛みや痺れの原因は多岐にわたる可能性があるということです。こじまクリニックでは、患者さん一人ひとりの症状に合わせた多角的な治療を提供し、最適な治療法を見つけることを心がけています。痛みや痺れに悩む方々に対して、今後も最善の治療を提供できるよう努めてまいります。
コラム監修医師
こじまクリニック 院長 小島 研太郎
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所在地
- 診療科:ペインクリニック・整形外科
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