頭痛とは
このコラムを読んでわかること
頭痛の種類と分類
片頭痛の原因と治療法
緊張性頭痛の原因と治療法
ペインクリニックでの包括的な治療アプローチ
頭痛は、大きく分けて、一次性頭痛と二次性頭痛に分類します。
一次性頭痛は明らかな異常がない慢性的な頭痛です。
緊張性型頭痛、片頭痛、群発頭痛が一次性頭痛に分類され、ぺインクリニックで治療が可能です。群発頭痛を除いて、日常生活に大きな支障をきたす痛みはありませんが、慢性化しやすいため生活の質を損ないます。
二次性頭痛は、頭痛の原因が明らかであるものを分類します。例えば、脳や体の異常です。
くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍、動脈瘤破裂、一酸化炭素中毒、外傷(頭をぶつける等)が二次性頭痛に分類されます。
二次性頭痛は命が危険に晒されたり、重篤な後遺症を患う可能性があります。頭を強くぶつけたり、殴打されたような激しい痛みを感じた場合はすぐに病院に駆け込むか、救急車を呼びましょう。
今回は一次性頭痛についてお話します。
一次性頭痛
片頭痛
片頭痛は若年女性に多くみられる頭痛です。
精神的ストレス、疲労、ホルモンバランスの乱れなどによって血管が拡張することでズキズキと痛み、吐き気を催すことあります。ストレスから解放されるタイミング(休みの日、課題を終えた後など)にもみられます。
緊張性型頭痛
幅広い年齢層、性別問わずみられる頭痛です。
主に首、背中、肩の筋肉のコリによって引き起こされます。
デスクワーク、無理な姿勢などによって筋肉が緊張することで痛みを発します。また、精神的ストレスによって症状が出る場合もあります。
頭を常に支えるために筋肉が作用しているため、午前よりも午後に症状が強くなる傾向がみられます。
群発頭痛
若年男性に多くみられ、頭痛の中でも有病率はとても低いです(1000人に1人程度)。群発頭痛は片側の目の奥、その周辺の激しい痛みがみられます。
半問~3年ごとに激しい頭痛を伴う発作が起こり、発作が起こると数か月の間、毎日群発頭痛に起こります。発作が起こっている間を群発期といい、一度発作が治まると次の群発期までは群発頭痛が起こらなくなります。群発頭痛の原因は、はっきりと解明されていないのが現状です(2023年8月28日現在)
今回は、日常で多く見られる片頭痛と緊張性頭痛の治療法についてお話しします。
一次性頭痛の治療方法
片頭痛の治療
基本的には、薬物療法を行います。内服薬の効果が実感できない場合は、神経ブロック注射をおこなうこともあります。また、頭痛の予防薬を内服することで、片頭痛をコントロールすることが大切です。
神経ブロック注射とは? ブロック注射治療を受けるかお悩みの方へ
緊張性型頭痛の治療
頭部に付着している筋肉の緊張を改善させることがポイントです。手技療法、マッサージ療法、鍼灸療法、運動療法などで頭痛が解消される例も多いです。それでも頭痛が治まらない場合は、星状神経節ブロックを行うことで筋肉の緊張を改善させ、血行を良くすることが効果的です。予防や根本的治療には、運動、ストレッチなど筋肉が固まらないようにする常日頃のケアが必要です。
星状神経節ブロックの効果とリスク:痛みの治療法を専門医が解説
まとめ
一次性頭痛のような明らかな原因がわからないものは、ペインクリニックで治療が可能です。
片頭痛、緊張性型頭痛は日常的に多くみられます。
片頭痛は内服薬や神経ブロック注射を用いて治療します。片頭痛の予防薬を内服し、コントロールすることも重要です。
緊張性型頭痛は、筋肉の緊張を改善させる治療をおこないます。手技療法、鍼灸療法、運動療法等が効果的です。症状によっては神経ブロック注射を併用しておこなうこともあります。
予防のために運動やストレッチを日頃から行うことが重要です。
こじまクリニックでは、内服薬、神経ブロック注射、鍼灸療法、手技療法、運動療法などを併用した包括的な治療をご提案します。
頭痛でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
コラム監修医師
こじまクリニック 院長小島 研太郎
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- 診療科:ペインクリニック・整形外科
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